2014年07月16日

マラリア・デング熱



デング熱やマラリアの流行地帯に出掛けた方は、帰国後の発熱には注意しなければなりません。
単なる風邪、の可能性が一番高いのですが、デング熱やマラリアの可能性があるからです。


デング熱
シンガポールを含む東南アジア、南アジア、アフリカ、中南米などで発生が報告されています。
デング熱を媒介する蚊はネッタイシマカとヒトスジシマカ(日本にもいる!)で、水たまりや空き缶、古タイヤに溜まった水でボウフラがわくので、都市部で多く発生するという特徴があります。

dengue.png


日本では、国内での発生はありませんが、帰国した旅行者が発病する(輸入感染症)ケースが増えています。2013年には249人がデング熱と診断されており(診断されていない人はもっと沢山いると考えられます)、世界的に流行が拡大していることから、今後はさらに日本でも患者数が増えると予想されています。

デング熱は『蚊に刺されない』ことしか予防方法がありません。現地では虫除けや、蚊帳を使うしかありません。



マラリア

デング熱ほど患者数は多くありませんが、重症化し、致死的となり得る点で、より深刻な問題です。もっとも症状が強い熱帯熱マラリアでは、症状出現後5日以内に治療を開始しないと、重篤な状態(脳マラリアによる意識障害や、腎不全など)になるとされています。

濃い緑色の地帯がマラリアの高リスク地帯で、薄い緑色の地帯は中等度リスク地帯です。
Global_Malaria_ITHRiskMap.JPG

マラリアを媒介する蚊(ハマダラカ)は、ボウフラがきれいな水のあるところでしか発生しないので、都市化が進んだ地域では発生は少ないとされています。ただし、アフリカ大陸はリスクが高いので、都市部も含めて高リスクと考えるべきとされています。

マラリアは予防薬があり、日本で処方可能なのはマラロン、メファキン、ビブラマイシンという薬です。コストの面ではメファキンの方が安いですが、安全性はマラロンの方が高いです。ビブラマイシンは、メファキンやマラロンが使えない方に、第三選択として処方します。当院でも処方することが可能です(予防投薬は、すべて保険外診療となります)。



デング熱・マラリアの診断

当院の川崎クリニックは、羽田空港が近いため、沢山の帰国後体調不良の患者さんが受診なさいます。
デング熱やマラリアの診断ができるよう、迅速診断キット(保険適用外、日本では研究用試薬扱い)を常備してあります。
malaria.jpg

診療時間のいつでも対応可能ですので、心配な方は、どうぞご利用下さい。



posted by 久住英二 at 09:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 渡航者の病気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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