2015年02月09日

がん研が作った がんが分かる本 第2版

『がん研が作った がんが分かる本』初版は好評のうちに販売終了。今回、内容を改訂して、第2版が出版されます。


READY FOR を利用したクラウドファンディングにより資金が集まり、刊行されることになりました。アマゾンで予約受付中です。

クラウドファンディングのお陰で、びっくりするほどの安価です。

がんは日本人の2人にひとりが罹る病気です。
ある日診断されて困らないように、ぜひ知っておいてください。

がん研が作った がんが分かる本 第2版 -
がん研が作った がんが分かる本 第2版 -

posted by 久住英二 at 12:52| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月02日

エボラウイルス感染症2014年末時点での状況まとめ

皆様、あけましておめでとうございます。

最近、日本では、めっきりエボラウイルス感染症(EVD)の報道が減りましたね。先日、疑い症例がいる、とのことでちょっと報道されましたが。西アフリカのシエラレオネではクリスマス行事すら中止され、まだまだEVDと人類との戦いが続いています。

現状をまとめてみました。


EVD患者数の推移

12/31/2014付けのWHOの報告によると、EVD患者総数は20,206人(確定、疑い症例すべて含む)で、死者数が7,905人です。
image002.gif


新規患者数の発生状況を国別にみると
・ギニア:増えたり減ったりを繰り返している
・リベリア:減少傾向
・シエラレオネ:増加が止まったところ
image002.png
これらの流行国での死亡率は71%と計算されています。

国の中でも地域により流行の程度がことなります。
いままでの患者総数がブルー(色が濃いほど多い)で示されています。
過去3週間の患者総数が黄色い丸(大きいほど多い)です。
ブルーの色だけれども、黄色い丸がない地域は、封じ込めに成功した地域ということになります。
image011.png

流行国の一つ、ギニアの中でも発生が見られない地域があるのです。
日本で感染者が来るかもしれない、と恐れることが、いかに無駄か理解いただけると思います。もちろん、確率はゼロではありませんが。


ワクチンの開発が進んでおり、抗ウイルス薬の臨床試験も始まっているので、やがて封じ込められると思います。

Healthcare workers, burial teams and others at high risk will be vaccinated in early 2015 if all results are positive
ワクチン臨床試験の結果は有望ー医療従事者や埋葬チームなど感染高リスクの人たちへの接種が2015年前半に始まるだろう

Clinical trial in Geneva interrupted a week early after four patients complained of pain in hands and feet
ジュネーブでのワクチン臨床試験は、4人の被験者が四肢の痛みを訴え、一時中断


現地で大きな問題になっているのは、EVDによって引き起こされた社会システムの崩壊です。

The number of children who have lost their parents to the virus is rapidly growing and they badly need our support
シエラレオネのエボラ遺児たちは、今回のエボラ危機の見えざる犠牲者だ

Sierra Leone man says having survived Ebola virus he now has to fight discrimination and also care for dependants whose parents have died
EVD生存者が直面する重荷ー差別と戦い、年少の家族を養わなくてはならない

Fears that maternal death rates in Sierra Leone, Liberia and Guinea could increase 20-fold as health facilities collapse
エボラ流行国では、妊婦の7人にひとりが死ぬ可能性があるー医療の崩壊により、妊産婦死亡率が20倍に上昇

As Ebola robs children of schooling, the seeds are being sown for continued problems. Vigilance and flexibility may be our best response to the virus
EVDのせいで学校が閉鎖されているが、子供達が勉強できるように何をしたらよいのか?ー教育が受けられないことは新たな貧困を生み、問題はつづく。


日本も、人と物資の援助を継続しなければなりませんね。
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posted by 久住英二 at 07:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月10日

NHK Eテレ ハートネットTV でHPVワクチンが取り上げられます

HPVワクチンに関して、以下の番組が放送されます。


NHK Eテレ ハートネットTV

緊急報告 子宮頸がんワクチン接種後の障害(仮)

2014年12月16日(火曜)午後8:00〜午後8:30(30分)
【出演】野辺さやか,【司会】山田賢治

これまで約340万人が接種した「子宮頸がんワクチン」。接種後、原因不明の体の痛みなどの症状を訴える患者が相次いでいる。当事者の現状、治療情報などを緊急報告する。

http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2014-12/16.html



NHK.png



HPVワクチンは子宮頸がん予防効果が示されているにも関わらず、接種の積極的勧奨(対象者に役所から予診票が送られ、接種を積極的に呼びかけるもの)が止まっており、このままでは、日本だけは子宮頸がん患者が発生し続ける、という未来が予想され、危惧しています。



番組が意見を募集していたので、以下の文章を送りました。

ジェンナーの牛痘接種に始まったワクチンが人類を感染症から守ってきたことには疑う余地がありません。ワクチンは現代医学の最大の功績です。しかしながら、ワクチンは「完全に安全」ではありません。他の医療行為と同様です。



そのため、ワクチン接種を広く実施し、社会を感染症から守るためには、被害者への救済が必要です。日本では予防接種法と独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)法により補償が受けられます。

被害認定のプロセスは非公開であり、不透明です。また、同じワクチンであっても定期接種として接種をうけると予防接種法で補償され、任意接種だとPMDA法での補償となり、補償額が異なることは不合理です。

HPVワクチン(HPVV)は子宮頸がん(CC)予防に効果があることが示されています。CCは年間15,000人が罹患し、3,500人が死亡しています。発症年齢が若く、高齢者に多い一般的ながんと異なり、社会的影響が大きいです。またHPVVは、肛門癌、咽頭癌などHPV関連のがんの予防にも効果があります。

HPVV接種により、複合性局所疼痛症候群(CRPS)や起立性低血圧などの症状を呈することがあるようです。ただし、これはHPVV特有でなく、他のワクチン接種や外傷、献血などでも引き起こされる非特異的な反応です。ワクチンの製法が異なるサーバリックス、ガーダシルの被接種者ともに起きていることが、ワクチン特異的な反応ではないことを示しています。予防接種法では、ワクチンそのものによらない接種事故も補償の対象としており、これらHPVV接種により症状を呈している人にも、同じ思想により救済の手が差し伸べられることを望みます。

一方で、被害者がクローズアップされることにより「ワクチン=危険」との印象が広がることは避けなければなりません。人の特性として、本能的に恐怖を抱くと、理性的に考え判断することが難しくなります。ダニエル・カールマンらの『ファスト&スロー』(早川書房)の通りです。HPVVに対して本能的恐怖を感じ、接種を忌避させてしまうことは、将来のCC患者を生み出します。防げる病気に罹らせることは、別の被害者を生み出すということです。

HPVVはCC予防効果がある、という点もお伝えいただき、接種は受けるべき、と視聴者が感じてくれるような番組内容を望みます。


どんな番組の内容になるのか、注目しています。
皆さんも是非ご覧になり、この問題について考えていただければ、と思います。

久住 記
posted by 久住英二 at 18:59| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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