2014年07月10日

谷本勉強会

立川と川崎のクリニックで内科外来を担当している谷本哲也医師の夜の活動を紹介します。それは『谷本勉強会』です。

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毎週、月曜夜に診療を終えると、東大医科研の研究室に都内や首都圏で働いている若手の医師達が集います。もちろん昼間の仕事を終えてから、です。

谷本医師から論文やデータを批判的に吟味する考え方や、論文作成の指導を受けています。
勉強会が終わるのは、とうに日付が変わってから。翌日はまた普通に仕事です。


谷本医師は九州大学卒業で、内科専門医かつ血液専門医です。
私が駆け出しの血液内科医として虎の門病院で働いていた時、国立がんセンター(現:独立行政法人 国立がん研究センター)に勤務していました。共同研究をしており、私も論文指導を受けました。かれこれ15年近く一緒に仕事をしていることになります。ご縁に感謝しています。


論文のネタは、日々の臨床で疑問に感じたことです。

最近の論文を紹介します。
長野や山梨から、ただワクチンを打つためだけに、何人もの方が当院を受診されました。
発作性夜間血色素尿症という血液難病の方は、保険適用のソリリスという特効薬で治療を受ける前に、医師が個人輸入している国内未承認のワクチンを接種しなければならない、という大きな矛盾があったのです。
必要なんだったら、ソリリスと一緒にワクチンも保険適用にすべきですよね。それを見越して、製薬会社に開発を依頼すべきです。何しろ、そのワクチンは海外では広く使われているモノなのですから。

あくまで製薬会社の申請を待ち、自ら動こうとしない厚労省のワクチン行政の怠慢が、患者さんに犠牲を強いています。これを強く批判し、日本のワクチン行政は穴だらけだ、早急に改善しなければならない、と論じました。
論文は公開されています→ http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3990028/

これからも、臨床の現場で感じた問題点を改善すべく、情報発信をつづけなければならないと考えています。
posted by 久住英二 at 06:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする